【My Guitar Heroes No.1】John Sykes / ジョン・サイクス。学生時代に夢中になってコピーしたギターヒーロー達をいつかどこかでまとめたいとかねてより考えていました。記念すべき第1回はジョン・サイクス(第2回があることを祈っています笑)
John SykesのBackground
Birthday
1959年7月29日(65歳)
Birthplace
イングランド
Memo
【Guitar】ギブソン レスポールカスタム(ブラックビューティー)
【身長】183cm
Career
- 1980年(21歳):Tygers of Pan Tangでデビュー
- 1982年(23歳):Thin Lizzy加入
- 1984年(25歳):Whitesnake加入
- 1988年(29歳):Blue Murder結成
- 1994年(35歳):ソロキャリア「Sykes」
John Sykesで3曲選ぶなら…
Please Don’t Leave Me
Cold Sweat
Still Of The Night
John Sykesの思い出
John Sykesを知ったのはいつのことだろうか。たぶん高校1年の頃、エレキギターにのめり込んでいった時期だろう。80年代のHR/HMを聞こうと思ったら避けては通れない名前だ。いつかのギターマガジンにBad Boysのスコアが乗っていて、そこで僕は初めてサイクスの楽曲に触れることになる。初めて聞いてピンとくる曲って最近ではなかなかないけど、WhitesnakeのBad Boysは正に一目惚れ(一耳惚れ?)だった。疾走感のある軽快なリフとカヴァーディルの雄叫び、流れるようなギターソロ。これぞハードロックといった軽快な曲。とにかくBad Boysは聞いていて心地よく、弾いていて楽しい曲で、高校生の僕は夢中になってその運指を覚えた。
Bad Boysがこんな良曲なんだから、当然他にもいい曲あるでしょう?ギターを始めたばかりの僕にとって、未知の名曲を知りたいという欲求は尽きなかった。そこでStill of the NightやCry in the Rainを知ることになる。そして、どうやらこの3曲、全部同じアルバムに入っているらしいと知るのだ。HR/HM界のモンスターアルバム「Whitesnake(邦題:白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス)」である。
ブラックのレスポールカスタムに六角の鱗のようなスタッズが付いたストラップ。マシンガンのように放たれる逆アングルからのフルピッキング。これをまた気持ち良さそうに弾くんだサイクスは(笑)。
Youtubeで見るそんな彼の姿は、当時の僕にとって「ギターヒーロー」そのものだった。しかしまだこの頃の僕にとって、ジョン・サイクスは数いるギターヒーローの中の一人という程度の認識だった。
そんなジョン・サイクスにのめり込むこととなったきっかけは、サーペンスアルバスではなく、一枚のLiveアルバムだった。
高校3年のある日、親父に連れられて行った居酒屋の大将がジョン・サイクスの大ファンで、カウンターで退屈そうにコーラを飲む僕に「Bad boy Live」のCDを聞かせてくれた。ハイゲインで解き放たれるピッキングハーモニクスを聞きながら「ここのハーモニクスたまんないよね!」と大将は興奮して話した。帰り際、対象は「Bad boy Live」とB’z松本の「Rock ‘n Roll Standard Club」と「グレッグ・ハウ」のCDを貸してくれた。「Rock ‘n Roll Standard Club」もたまらなく僕の心に刺さったが、「Bad boy Live」は別格だった。ハイゲイン、ハイボリュームで尖りまくった「Bad Boy」、「Cold Sweat」、フロントピックアップで甘く泣かせる「Is This Love」、極め付けは6弦ミュートでヘヴィに刻む「Thunder and Lightning」。ギターはもちろんだけど、ジョンのヴォーカルがすごくいい!カヴァーディルとは違った独特の粘り気のある甲高い声質。僕はライブアルバムをあまり好まない人間であるが、「Bad boy Live」だけは特別で、生涯のベストアルバムと言っても過言ではない。
そんな「Bad boy Live」から1曲選べと言われれば(誰もそんなことは言わないけど(笑))、僕は迷わず「Please Don’t Leave Me」を選ぶ。このイントロのギターフレーズ…あらゆるイントロの中で最も好きと言っていいでしょう!高校生の僕は一瞬で心をつかまれた。長く伸びるサスティンに大きすぎるくらいのビブラート。ジョンのヴォーカルもすごくいい。ギターソロもすごくいい!このアルバム全体に言えることだが、特にPlease Don’t Leave Meに関しては、スタジオ版よりもこのアルバムのヴァージョンが断然いい!フィルのヴォーカルももちろん好きだし、スタジオ版のラブソング感、失恋感も好きだけど、「Bad boy Live」の「Please Don’t Leave Me」は、本当に!別格!!
高3の誕生日にエピフォンのサイクスカラーのレスポールカスタム(ブラック&クローム)を買ってもらって、それでよくこの曲を弾きました。
「Thank you ! You sound so beautiful , You sound so good」
僕は浅く広くなタイプで、物事にあまり集中できない質だから、好きなアーティストのCDもそれほど熱心には集めない。でもサイクスは全アルバム持ってる。タイガースオブパンタン、Thin Lizzy、Whitesnake、Blue Murder、Sykes…
ここ数年前「ニューアルバム出す出す詐欺」を繰り返し、人知れず還暦となってしまったサイクス。トリプルミリオンアルバム「サーペンス・アルバス」リリース前にバンドを追い出され、本物のロック・スター/ギター・ヒーローとしての旨味を味わうことなく晩年を迎えてしまったサイクス。彼をホワイトスネイクから追い出したカヴァーディルを僕は長年敵視してきたが(来日ライブでは大いに盛り上がらせてもらったが…)、これほど不運が続くと、もはやサイクス側に人間性の問題があると思いたくなってしまう(事実そうなのだろう…)。だが僕は一人のリスナーであり、ただのサイクスファンである。彼の人間性など正直なところどうでもいいのだ。サイクスの性格が良かろうが悪かろうが(良いに越したことはない)、僕はサイクスの弾くギターが好きだ。人は憧れの存在に人格者であって欲しいと願うけれど、人の持つ才能と人間性は全くの別物である。だからサイクス、頼むから早く新譜を出してくれ…!
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