Jimmy PageのBackground
Birthday
1944年1月9日(80歳)
Birthplace
イングランド ミドルセックス州
Memo
【Guitar】ギブソン レスポールスタンダード / ダブルネック SG
【身長】180cm
Career
- 1963年(19歳):セッション・ギタリストとして活躍し始める
- 1965年(21歳):ヤードバーズを脱退したエリック・クラプトンの後任として加入要請されるが、友人であったジェフ・ベックを推薦
- 1966年(22歳):脱退したベーシストの後任としてヤードバーズに加入。その後ベック療養のためギターに転向
- 1968年(24歳):Led Zeppelin結成、翌年ファーストアルバムリリース
- 1971年(27歳):(通称)Led Zeppelin IVリリース
- 1980年(36歳):ジョン・ボーナムの死去によりバンド解散
- 1985年(41歳):ライヴエイドで解散後初めてロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズの2人と共にLed Zeppelin名義で出演
- 1988年(44歳):ドラマーにジョン・ボーナムの息子ジェイソン・ボーナムを迎えて「アトランティック・レコード40周年コンサート」にLed Zeppelin名義で出演
- 1993年(49歳):カヴァーディル・ペイジ結成、翌年ペイジ・プラント結成
- 2008年(64歳):北京オリンピックの閉会式で「Whole Lotta Love」を披露
Jimmy Pageで3曲選ぶなら…
Whole Lotta Love
Stairway to Heaven
Heartbreaker
Jimmy Pageの思い出
僕がLed Zeppelinと出会ったのは中学2年生のころだった。当時60年代のオールディーズにはまっていた僕は、友達と遊びに行ったBOOK OFFで60年代のオムニバスアルバムを100円で購入した。
CDの中には「プリティ・ウーマン」や「アンチェインド・メロディー」「夢のカリフォルニア」といった60年代を代表する洋楽がおさめられていたのだが、その中の1曲に「Whole Lotta Love(胸いっぱいの愛)」が入っていた。
当時まだハードロックになじみのなかった僕でもLed ZeppelinがBeatles級のレジェンドバンドであることは知っていた。軽快でシンプルなジミー・ペイジのギターリフとロバート・プラントのハイトーンボイスで始まるその曲を僕はすぐに気に入った。「これがLed Zeppelinのロックか、やっぱり有名なバンドは違うな」と僕は思った。
曲は2度目のサビを終えると急に静かになり、長い間奏に入った。サイケデリックな雰囲気が漂う中でロバート・プラントの叫び声が幻覚のように響き渡る。
「長い間奏だな、ギターはどこへ行ったんだ?」
そう思った次の瞬間、ジョン・ボーナムのドラムが間奏の終わりを告げるや否や、ペイジの鋭いギターソロがすべてを吹き飛ばすかのように轟いた。
「なんなんだこのギターは!!」
正に雷に打たれたような衝撃だった。こんな衝撃的なギターソロを耳にしたのは生まれて初めての経験だった。それがジミー・ペイジとの出会いだった。
高校に入りハードロックに没頭していった僕は再びLed Zeppelinを知ることになった。BSでエレキギターとロックの歴史みたいな番組をやっていて、Charが言った。「Led Zeppelinは衝撃的だったね。みんなコピーしてた。当時楽譜なんてないから耳コピで、人によってポジションが違うんだよ。「Good times Bad times」のメインリフ、お前はそう弾くの?みたいな(笑)。「Communication Breakdown」のギターソロもカッコよかったよね。当時あれを『イカ食うかタコ食うか』って言ってたよ」翌日僕はCDショップへ走った。
ファーストアルバム「Led Zeppelin」これだ。「Good times Bad times」このギターソロもすごい!これがデビュー!?今でもこれだけすごく感じるのだから、当時は相当なインパクトだっただろうと僕は思った。「Communication Breakdown」のイントロは聞いたことがあった。かっこいい!
続いて「Led ZeppelinⅡ」。Whole Lotta Loveはもう持ってるから今度でいいや。次に有名なのは…「Led Zeppelin Ⅳ」これにしよう。
「Rock and Roll」「Black Dog」極め付けは「Stairway to Heaven(天国への階段)」このギターソロもヤバすぎる!
高校に入りエレキギターを本格的に初めて、Stairway to Heavenのギターが弾けるようになったときの快感はたまらなかった。友人にYoutubeなるものを教えてもらって、ジミー・ペイジのステージをかじりつくように見た。
Led ZeppelinをYoutubeで検索するようになって気が付いたのが、関連キーワードに「Heartbreaker Solo」というワードが多く上がることだった。促されるままに動画を見てみると、これがまた衝撃的だった。曲を途中でぶった切ってドラムなし、ベースなし、ヴォーカルなしのオンステージギターソロ。なんたってこれが長い。
「なんだこのギターソロは!」
ジミー・ペイジによる二度目の衝撃だった。こんなとんでもない曲がLed ZeppelinⅡに隠れていたなんて夢にも思わなかった。
僕は毎日暇さえあればHeartbreakerのソロを練習した。ジミー・ペイジの手癖の連続のようなソロをマスターするのは骨が折れたが、
このソロのお陰で僕はギターのスキルを格段に上げたと思う。
高校最後の文化祭、僕は前夜祭の有志バンドとして、全校生徒の前で思う存分エレキをかき鳴らす機会を得た。しかし全校生徒の前で演奏するので、演目はわかりやすくポップで盛り上がる曲がいい。結局当時流行っていたバンドの簡単な曲を演奏したのだが、僕はあきらめなかった。その曲のキーがAマイナーであることをいいことに、僕はギターソロに無理やりHeartbreakerのソロをぶち込んだ(全員がぽかんとしていた)。
僕は根っからのギブソン党、レスポール党であるが、その最大の理由がジミー・ペイジだ。サウンドももちろん大好きなんだけど、ギブソンのレスポールには不思議な魔力があって、ただ眺めているだけで吸い寄せられるような感覚に陥る。ストラトにはない厚みのある立体感と、美しい丸い曲線。まるで女性の体を眺めているみたいに、いつ見てもその形状にうっとりしてしまう。
僕がレスポールにこれほどほれ込んでいるのも、ジミー・ペイジがレスポール使いだったからだろうなと思う。あれほど華麗にレスポールを使いこなせるギタリストは後にも先にもジミー・ペイジだけではないかと思う。ジミー・ペイジとレスポールスタンダードのシルエット、バランスはまさに芸術的だ。ジミー・ペイジの身長と腕の長さ、脚の長さがなければあのポジションでギターを構えることはできない。レスポールはジミー・ペイジのために生まれてきたかのようなギターであり、ジミー・ペイジはレスポールを完全に身体の一部のように操ることができた。
レスポール使いは皆その姿に憧れるわけだが、やっぱりあのシルエットというのを手に入れることはできない。ピーター・グリーン、ポール・コゾフ、ゲイリー・ムーア、エース・フレーリー、ランディ・ローズ、B’z松本、Slash、ジョン・サイクス、ジョー・ボナマッサ、ダグ・アルドリッジ…みんな別々のシルエットを持っているけど、やっぱりジミー・ペイジとレスポールのシルエットが一番美しいと僕は思う。(若い頃のザック・ワイルドはいい線いってた…)
というか、レスポール使いに限らず、ギタリストの写真を並べて「誰か一番かっこいいか?」と聞かれたら僕はやっぱり「ジミー・ペイジ!」と答えると思う。
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