【My Guitar Heroes No.2】Tak Matsumoto / 松本孝弘

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松本孝弘のBackground

Birthday

1961年3月27日(63歳)

Birthplace

日本 大阪府豊中市

Memo

【Guitar】ギブソン・TAK・DC

ヤマハ・M-GM

【身長】165cm

Career

  • 1982年(21歳):音楽制作会社のビーイングに所属。スタジオミュージシャンとしてキャリアをスタート
  • 1988年(27歳):B’z結成
  • 1999年(38歳):世界5人目のギブソン・レスポールのシグネチュア・アーティストに選ばれる
  • 2007年(46歳):アジア圏のミュージシャンとして初めて「ハリウッド・ロックウォーク」殿堂入り
  • 2008年(47歳):「日本でもっともアルバムを売り上げたアーティスト」ギネス世界記録認定
  • 2010年(49歳):第53回グラミー賞最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバムを受賞

松本孝弘で3曲選ぶなら…

Love Phantom

1090 〜Thousand Dreams〜

Sunset(Garry Moor Cover)

松本孝弘の思い出

言わずと知れたB’zのギタリストTak Matsumotoこと松本孝弘。何を隠そうこの僕は松本孝弘に憧れてギターを始めた。小学生のころ兄貴が聞いてたB’zを一緒に聞くようになって、そのギタープレイの虜になった。

優しくて繊細なカッティング、少しもたつくような指の運びから生み出されるトーン、なのになぜかキレがある。ウェットなのにキレがある、松本にしか出せないトーン。気持ちよく伸びるサスティン、細かいビブラート。好きだ!

あくまで個人的見解だけど、松本孝弘は日本人最高のギタリストであり、世界でも最高峰の位置にいるレジェンド級のギタリストであると思っている。ギブソンのシグネチャーモデルやグラミー賞がそれを証明している。

松本のようにギターが弾けるようになりたくてギターを始めた。そしてギターに夢中になって、たくさんのギターヒーローたちと出会って、僕の人生は本当に豊かになったと思う。だから僕は松本孝弘に本当に感謝している。

僕の考える松本孝弘のすごさ。もちろん上にも上げた「トーン」が松本の最大の武器であることはギタープレイヤーの間では周知のことであるが、僕がここに書き記しておきたいのはメロディーメーカーとしての松本のセンスである。

Jpopのギターソロなんてせいぜい10秒か、長くて20秒くらいだろう。松本はその10秒にドンピシャのソロを入れることができる超一流のギタリストであると僕は思う。もちろん好みの問題なんだけど、彼ほどこの10秒を美しく飾れる人間を僕は知らない。いるなら教えてほし。このギターソロいいな、ってギタリストはいくらでもいる。でもせいぜい1アルバムに1曲、2曲あればいい方だ。ベストアルバムだったとしても3曲、4曲、このギターソロはまってんなーって曲があればいい。でもそういうギターソロって大体尺が長くて、ギタリストのための時間がちゃんとある曲だ。でもJpopにギタリストのための時間なんてほとんどないし、松本もそれをわかってる。自分が主役じゃないってことをわかったうえで、稲葉を最大限アピールしたうえで、その10秒間にあるべき最高のプレイを載せる。しかもその打率が半端ない。8割バッターと言っても過言ではない。こんな神がかったことができるのは松本だけだ。

特に好きなギターソロをメモしておこう

  • Be There
  • Lady navigation
  • TIME
  • GAMBLER
  • JOY
  • Calling
  • ギリギリChop

リフもやっぱりすごくて、中にはパクリ(オマージュ/リスペクト)も散見されるけど、そんなの全然気にならない。前々期にならなくらいキマッテるから。トランプルド・アンダーフットをオマージュしたBAD COMUNICATION、RattのShame Shame Shameを思わせるMOVE。松本が弾くと、松本の曲になる。キャリア前期の「Oh Girl!」「Lady navigation」「ZERO」のように手の込んだ?リフ好きだし、キャリア中期~後期の「Liar! Liar!」「Juice」「さよなら傷だらけの日々よ」といったシンプルなパワーコードのリフも好きだ。特筆すべきは昨年2019年リリースのニューアルバム「New Love」収録の曲だ。

松本独特のウェットなトーン、スライドとハンマリング/プリングを多用したブルージーなリフが素晴らしいアルバムだった。そろそろB’zベストではなく、松本のリフベストのアルバムを出すべきだ。

B’zを聞かない時期もあった。でも60年代~80年代のギターミュージックを聞いてから、B’zを改めて聞いてみると、松本のギターのルーツも確かにそこにあると感じることができた。今のフレーズはマイケル・シェンカーだな、このリフはジミー・ペイジだな、という具合に。

B’z以外のアルバムで特にお気に入りなのがこれ。「Rock’n Roll Standard Club」スタンダードクラブ、というだけあって名曲ぞろいだ。

  1. I GOT THE FIRE
  2. FOOL FOR YOUR LOVING
  3. CAUSE WE`VE ENDED AS LOVERS
  4. INTO THE ARENA
  5. ROCK AND ROLL, HOOCHIE KOO
  6. MOVE OVER
  7. LIFE FOR THE TAKING
  8. SUNSET
  9. WISHING WELL
  10. COMMUNICATION BREAKDOWN
  11. MISTREATED

B’zくらい売れてしまうと、必ずアンチがいるし、松本が脚光を浴びることをよく思わないHR/HMファンもいるかもしれない。でもそんな人にはこれをぜひ聞いてほしい。B’zを聞かない人でも、ギターが好きなら、HR/HMファンなら必聴の一枚だ。中でもゲイリー・ムーアのSUNSETとWISHING WELL(原曲:Free)は最高のカヴァーに仕上がっている。

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