原題「 Helen Merrill / You’d Be So Nice To Come Home To」
ジャズ・スタンダードとして知られるこの曲。僕が初めて聞いたのはジャズ・ギタリスト、ジム・ホールの「Concierto」というアルバムに収録されているものだった。ジムの繊細なタッチが織りなすシンプルで軽快なメロディは、当時ジャズをほとんど聞かなかった中学生の僕でさえ虜にさせた。
それからしばらくして、テレビのCMでこのメロディを耳にした。それがおそらく最も有名なヘレン・メリルのヴァージョンで「ジム・ホールのインストはコピーだったんだ」と知る。そして大学生になって、人並みにジャズをたしなむようになって初めて、この曲がいわゆる「スタンダード」であることを知った。
邦題「ヘレン・メリル / 帰ってくれたらうれしいわ」
この曲はもともと「Something to shout about」という映画(1942年)の挿入歌である。「帰ってくれたらうれしいわ」というタイトルはジャズ評論家である大橋巨泉が付けたことでも知られる。
【歌詞和訳】 Helen Merrill / You’d Be So Nice To Come Home To | ヘレン・メリル / 帰ってくれたらうれしいわ
You’d be so nice to come home to,
You’d be so nice by the fire,
While the breeze, on high, sang a lullaby,
You’d be all that I could desire,
あなたが家に来てくれたらどんなに素敵かしら
あなたが暖炉のそばにいてくれたら
そよ風は空高く、子守唄を歌う
あなたは私が望むすべて
Under stars, chilled by the winter,
Under an August moon, burning above
You’d be so nice,
You’d be paradise to come home to and love.
凍える冬の星空の下も
燃える8月の月の下でも
あなたはきっと素敵でしょうね
愛するあなたが帰って来たら、きっとそこは楽園ね
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