Edward Van HalenのBackground
Birthday
1955年1月26日(2020年10月6日65歳没)
Birthplace
オランダ ナイメーヘン
アメリカ合衆国 カリフォルニア州
Memo
【Guitar】ストラトキャスター(フランケンシュタイン)
【身長】172.7cm
Career
- 1964年(9歳):兄アレックスと最初のバンド、The Broken Combsを結成
- 1972年(17歳):デイヴィッド・リー・ロス加入。2年後にマイケル・アンソニーが加入し、バンド名をVan Halenとする
- 1976年(21歳):KISSのジーン・シモンズの資金援助によりデモテープを作成するが、レコード会社との契約には至らず
- 1978年(22歳):シングル「You Really Got Me」(キンクスのカヴァー)でデビュー。翌月デビューアルバム「Van Halen(炎の導火線)」リリース。全米最高位19位、プラチナディスクを獲得。その後1,000万枚以上を売り上げる。
- 1984年(28歳):6枚目のアルバム『1984』リリース。全米最高2位。その後1,000万枚以上を売り上げる。(1位はマイケル・ジャクソンの「スリラー」エディは「Beat It」にギターソロで参加) シングル「Jump」は5週連続1位獲得
- 1985年(30歳):デイヴがバンドを離脱。サミー・ヘイガー加入後もスタジオアルバムは4作続けて全米1位獲得
- 1992年(37歳):91年リリース「For Unlawful Carnal Knowledge」がグラミー賞ベストハードロックパフォーマンス受賞
- 2007年(52歳):Van Halenとしてロックの殿堂入り
- 2013年(58歳):デイヴィッド・リー・ロスを迎え、バンドとして15年振りの来日公演
Edward Van Halenで3曲選ぶなら…
Eruption
Ain’t Talkin’ ‘ Bout Love
Hot For Teacher
Edward Van Halenの思い出
一応このギターヒーローズシリーズはNoが若いほど僕好みのギタリストになっている。1位はジョン・サイクス。2位はB’zの松本。3位以降はほぼ横一線だけど、憧れが強かったマイケル・シェンカー…。
この男、エドワード・ヴァン・ヘイレンを10位以内に入れないのはやはりどう考えてもおかしいと思い、一度作った順位を繰り上げてNo.10とした。気持ちとしては、ゲイリーもランディもアイオミもギルモアも、もちろん10位以内なんだけど、ヴァン・ヘイレンを10位に入れないわけにはいかない。そんなことはできない。10位に入っていないのは絶対におかしい。そう思って10位に滑り込ませた。
エドワード・ヴァン・ヘイレン、通称エディ。この男は一体どれほどのギタリストに、どれほどのバンドに、どれほどの楽曲に影響を及ぼしただろう?
僕の好きな作家が昔こんなことを言っていた。「歴史的に見て本当に重要なミュージシャンというのは、その人がいなければその後の音楽全体が変わってしまうような人のことを言うのだと思う。例えばボブ・ディランとか」そういった目線で見ると、このエドワード・ヴァン・ヘイレンという男なくして、現在の「エレクトリックギター」は存在し得ないと言っても過言でない。
エディの武器とは何か?テクニック、スピード、リフ、エンターテイメント性、もちろんそのすべてだ。だがここで伝えたいのは「トーン」。エディのトーン、いったいなんだあれは?まるでギターに羽が生えたみたいに軽く、時に鉛のようにヘヴィに、はじけるようにポップに聞かせるあのトーン。好きだ!
ヴァン・ヘイレンとの出会いは中学3年の終わり。CSのミュージックビデオチャンネルを見ていて、Gunsの「Sweet Child」の次かその次くらいに流れたのがVan Halenの「Hot for teacher」だった。当時は単純に、「面白いPVだなー」くらいにしか思ってなかった。それからホテルカリフォルニアを弾くために買ったスコアに「Ain’t talkin ‘but Love」が入っていて、この曲はタッピングがなかったので初心者でも簡単にマスターすることができた。Ain’t talkin ‘but Loveのイントロも、一回聞いてすぐに好きになった。エディのトーンが生み出すグルーヴが心地よかった。スコアは簡単なのに、エディのように弾くことができなかった。それから何といっても「Eruption / 暗闇の爆撃」、初めてこれを聞いたときはほんとにぶっ飛んだ。
「このピロピロ言ってんのはいったいなんだー!!うおー!!」
となった。そして本屋でたまたま見つけたギタマガのヴァン・ヘイレン特集を買って、この「ライトハンド奏法」をマスターした(意外と簡単)。それから僕は「Highway Star」のソロを送り付けた友人(M)に今度はこのライトハンドを送り付けてやった。このヴァン・ヘイレン特集で、マイケル・ジャクソンの「Beat It」のソロがエディのものであると知った。(それ以外はスティーブ・ルカサーが弾いているというのも熱い)
僕はエディのフランケンシュタインに憧れて、ストラトタイプのギターをヤフオクで3千円ほどで購入し、ばらばらに分解した後3重に塗装して、ピックガードをかち割って、ブルーフランケンを作成した(音は最悪だった)。
高校の文化祭ではオープニングでEruptionをぶちかました。ライトハンドよりも終わり際にやった背面弾きの方がうけがよかったが。
ベストヒットUSAで「JUMP」のライブ映像を見てから、いつかヴァン・ヘイレンのライブに行きたい、この男を生で見たいとずっと思っていた。そして来る2016年ついに彼は来日した。しかもデイビッド・リー・ロスという最強のフロントマンを引き連れて。
僕はこのライブを本当に楽しみにしていた。たしかエディの体調不良で公演が延期になったりしたのだ。待ちに待ったライブ当日。いつもよりかなり多めにグッズを買って、めったに買わないパンフレットまで購入した。そしてアンコールの1曲目、「JUMP」のキーボードがなった瞬間、僕の涙腺は崩壊した。高校の頃ひたすら憧れて見ていたエディが、今目の前でプレイしている!そう思うと涙が止まらなかった。この時僕はライブで初めて泣いた。
永遠のギターヒーロー、エドワード・ヴァン・ヘイレン。2020年現在は体調が心配されるが、可能であれば、もう一度元気な姿が見たい(もっと小さい箱で)。
コメント